一戸建てを建てるとき、土地の場所によって建てられる家の大きさに制限があります。
今回は一戸建てを建てるときに知っておきたい、床面積の計算や取り扱い方法について解説します。
一戸建てにおけるバルコニーは延床面積に含まれない
延床面積とは、その建物の床面積の合計です。
1階と2階それぞれの床面積が50㎡なら、延床面積は100㎡となります。
土地には建ぺい率と容積率が定められており、作れる建物のサイズが決まっています。
建ぺい率は敷地に対する建築面積の割合です。
容積率は敷地に対する延床面積の割合です。
建ぺい率が80%、容積率が150%である100㎡の土地なら、建てられる家のサイズは1階と2階のうちどちらか大きなほうの面積が最大で80㎡まで、全フロアの合計は150㎡までとなります。
また、建物全体の床の広さは固定資産税評価額にも影響してきます。
<バルコニーは延床面積に含まれない>
延床面積には、算入されない部分があります。
その代表的なものに、バルコニーがあります。
外壁から2m以下の部分は含まれないため、住居の一部として有効活用できます。
リビングに接したバルコニーなら、室内の延長として活用できる便利な空間となり、広がりを感じて生活することができます。
ただしインナーバルコニーは延床面積の算入対象となるケースが多いため、注意してください。
一戸建てにおけるバルコニーの面積のように延床面積に算入しない箇所
バルコニーのような延床面積に算定されない部分をうまく利用すれば、延床面積の数値を抑えた大きな家を作ることが可能です。
<ビルトインガレージ>
屋内に駐車スペースを設けたビルトインガレージは、全延床面積の5分の1までは算入されないという緩和措置があります。
駐車スペースの確保が難しい狭小な土地にも対応できますし、固定資産税だけでなく月々の駐車場代の節約もできる間取りです。
<地下室>
天井が地面から1m以下の高さにあり居住用に利用する地下室も、全延床面積の3分の1までは計算から除外されます。
1階部分と同じ広さのフルベースメントなら、より深いところに基礎を作るため耐震性がアップするメリットもあります。
<ロフト・小屋裏収納>
収納スペースとして人気のロフトや小屋裏収納も、以下の条件を満たすと算入する必要がありません。
・天井高が1.4m以下
・ハシゴを固定していない
・同一階にあるフロアの2分の1以下の広さ
なお自治体によって若干異なる場合があるため、一戸建ての設計段階で確認しておきましょう。
<玄関ポーチ>
玄関ポーチは原則として屋外にあたるため、床面積には含まれません。
ただし自転車置き場などに利用するような広さの場合は、屋内とみなされることがあるため注意してください。
まとめ
一戸建てにおける延床面積の算入基準や、緩和措置について紹介しました。
バルコニーやビルトインガレージ、ロフトなどを上手に取り入れれば、容積率以上に広い一戸建てを作ることが可能になりますので、ぜひ工夫してみましょう。
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