2016年より、中古の戸建て住宅やマンションを購入する際、不動産会社からホームインスペクション(住宅診断)をおこなうかどうかの意向確認をおこなうことが義務付けられました。
中古戸建て物件やマンションを購入する際は、インスペクションを実施することで、トラブルなく物件を購入することが期待できます。
本記事では、インスペクションとは一体どのようなものかを解説しながら、さまざまな注意点などをご紹介します。
中古戸建て住宅にホームインスペクションをおこなうメリットについて
どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットについて紹介していきましょう。
<住宅に問題がないか確認することができる>
最大のメリットは、中古の戸建て住宅を売却・購入する前に住宅の状態を客観的に診断してもらうことができるというメリットがあります。
請け負う業者は一級建築士による診断になるので、精度の高い調査をおこなうことが可能です。
物件を売る場合は、ホームインスペクションの情報を開示することで購入者への安心材料にすることができ、購入時にはホームインスペクションの情報を参考に購入すべきかどうかを判断することができます。
<新築時でもインスペクションは利用できる>
中古物件だけでなく、新築物件でも利用可能です。
新築物件も中古戸建物件と同様に本当に問題がないかを判断することができるので、余裕があれば利用するようにしてください。
中古戸建て住宅におけるホームインスペクションの費用は
ホームインスペクションの費用は実際どの程度かかるのでしょうか。
利用を検討する方は、ぜひ費用がどの程度必要になるのか覚えておくようにしましょう。
<費用相場>
依頼する業者によって費用が異なりますが、一級建築士による簡易的な検査でおこなわれる一時診断をおこなうと、30坪の住宅で、2~3時間診断をおこない5~6万円必要と言われています。
さらに精度の高い機材を使用した診断をおこなうと10万円以上必要になるということもあります。
中古の戸建て物件の広さが広くなればなるほど、費用もかかるのでインスペクション分の費用を確保するようにしてください。
<誰が負担をするか>
インスペクションの利用者の多くが購入希望者のため、購入希望者が費用を負担するケースが多くあります。
しかし、場合によっては不動産が費用を一部負担するケースもあります。
しかし、このような場合は不動産会社によって業者などを指定されてしまうので、悪徳業者に依頼をしていると、効果がないということも考えられます。
ある程度の費用は予想されますが、慎重に検討する必要があるので、なるべく自己負担でインスペクションを検討するようにしましょう。
中古戸建て住宅を購入する際は、ホームインスペクションを利用することで賢く物件を購入することができます。
診断をしない状態で購入することも可能ですが、中古建て住宅は設備がよくても柱などが劣化している恐れがあります。
必ずホームインスペクションを利用して賢い戸建住宅選びをおこなうようにしてください。